【冷やすだけで部分痩せ?】脂肪冷却マシン「クラトゥーアルファ」について徹底解説

【冷やすだけで部分痩せ?】脂肪冷却マシン「クラトゥーアルファ」について徹底解説

美しさを追求していくと、ただ体重を目標内に収めることよりも、理想的な体のラインを実現したいという思いに行きつくのではないでしょうか。「もう少しこの部分が痩せれば」と、鏡の前でため息をついたことのある人も多いのではないかと思います。

部分痩せを実現するための施術としては脂肪吸引がよく知られていますが、体に対する負担も大きいため、躊躇(ちゅうちょ)してしまう人も少なくありません。そんな方にご紹介したい施術が「脂肪冷却」です。

こちらでは脂肪冷却を身近にしてくれた脂肪冷却マシン「クラトゥーアルファ」の特徴を、徹底解説していきます。

体の中心から遠い部分は落としにくい皮下脂肪

もともと英語の「diet(ダイエット)」という言葉は、食習慣を意味していました。しかし日本では体重を落とすための食事制限から派生し、体重を落とすこと全般を指す言葉となっています。

体の中心近くにある臓器の周囲に蓄えられた「内臓脂肪」は、比較的落としやすい種類の脂肪です。もともとのダイエットという言葉が指す食事制限や軽い運動でも、この部分を落とすことは難しくありません。

一方で脚や二の腕といった体の中心から遠い部分の脂肪は、落とすことが難しい「皮下脂肪」です。もちろんおなか周りの皮膚のすぐ下にも、皮下脂肪が蓄積されます。この脂肪は運動をしてもなかなか燃焼させることができません。

たとえ気になる部分に集中して負荷をかけるエクササイズをしても、その部位でなく体全体の脂肪がエネルギー源として使用されます。継続していればその部分の筋肉がつくため、多少気になる部分を引き締めることができますが、脂肪を減らしたいなら全身の体脂肪を落とさなければならないわけです。

これらの部分はおなか周りに比べて露出する機会も多く、「部分痩せしたい」と希望する人が多い部分でもあります。これまでの美容形成外科では、部分痩せの希望に対して「脂肪吸引」という施術が一般的に提案されてきました。

水と脂肪の凝固点の違いを利用した脂肪冷却溶解

「脂肪冷却溶解」とは、部分痩せしたい部分の脂肪のみを冷やして凍らせることで脂肪細胞の機能を停止させ、細胞を破壊する施術です。脂肪吸引に代わる痩身治療として登場し、傷跡を残さない施術として人気を集めつつあります。

脂肪吸引とは脂肪を直接取り除く外科手術

脂肪吸引は1920年代、フランスの外科医によってはじめて行われました。カニューレ(吸引管)を部分痩せしたい部分に挿入し、皮下脂肪細胞を吸い出して直接取り除く外科手術です。当初は周囲の組織を傷つけるケースが多く、リスクの高さが問題視されました。

現代の脂肪吸引術では、事前に超音波やレーザー、ジェット水流などで脂肪細胞を浮かせます。その後血管や繊維といったほかの組織を傷つけないよう、注意深く極細のカニューレで脂肪を吸引していくため、事故による健康被害は少なくなりました。

ただ、2009年には東京都豊島区で施術を受けた女性が不適切なカニューレ操作で死亡 するなど、世界各国で脂肪吸引による重大な医療事故が報告されています。アメリカの食品医薬品局(FDA)は「脂肪吸引10万回に対して、20~100人に重篤な副作用が出る」というデータを発表しました。

脂肪吸引による事故の事例として、「感染症」「脂肪塞栓(しぼうそくせん)症」「出血多量」「臓器・皮ふ・組織損傷」「急性肺浮腫(ふしゅ)」「麻酔の副作用」などがあげられます。施術を担当する医師の技術力が不足していると、吸引個所の凹凸やひきつれなどを引き起こす可能性も少なくありません。

個人差がありますが、術後は腫れや痛みが引くまでのダウンタイムに、3カ月程度かかるといわれています。

脂肪冷却溶解と脂肪吸引の違い

水は0℃で凍りますが、脂肪の凝固点は4℃です。この差内の温度にすれば脂肪細胞のみを凍らせることができ、凍った細胞が自然死する状態を作り出せます。凍って活動を停止した細胞はやがて体外に老廃物として排出されるため、脂肪細胞を減らすことができるわけです。

部分痩せしたい箇所に温度を一定まで冷やす機器をあてるだけでよく、脂肪吸引と違って外科手術が必要ありません。メスを使わず傷がないので痛みがほとんどなく、施術の時間も約40分で、日常生活にはほぼ支障がないといわれています。

脂肪吸引と同様に脂肪細胞の数を減らすことができるので、リバウンドのリスクもあまりありません。

凍った脂肪細胞の排出が完了するまでに約90日の期間を要するので、直接脂肪を吸い出す施術と比べると即効性には欠けるといえるでしょう。

ただし脂肪冷却溶解を受けた人のうち約0.72%で、奇異性脂肪過形成(蓄積した脂肪の塊。痛みはないが見た目にわかり、取り除くには脂肪吸引などの手術が必要)が発生したというデータも出ています。「手術をしない=健康リスクがない」というわけではないので、注意が必要です。

2018年に登場した新世代マシン「クラトゥーアルファ」

「クラトゥーアルファ(CLATUUα)」は、韓国の美容機器メーカーCLASSYS社が2018年に開発した、脂肪冷却溶解施術用の装置です。同メーカーが2016年に発売した「クラトゥー(CLATUU)」の後継機種にあたります。

美容形成外科で導入される脂肪冷却溶解用のマシンは、各国の美容機器メーカーで開発されており、クラトゥーアルファはその中でも比較的後発品です。1台で同時に2か所に施術できるよう2つのハンドピースを備えており、先端部分に装着するアプリケーターにいくつかのバリエーションがある点が特徴です。

アプリケーターを装着した状態でハンドピースを施術部位にあて、吸引して皮膚とハンドピースを密着させた状態で冷却します。アジア人や日本人の体形にフィットしたマシンとなるよう、日本の美容形成外科医が共同開発に携わりました。先発機種のクラトゥーに比べ、吸引力も冷却効率も向上しています。

これらのアプリケーターの使い分けによって、体のどの部位のラインにもハンドピースをフィットさせることができるようになり、より細かなデザイン治療が可能となりました。アプリケーターの種類は今後もさらに追加されていく予定となっています。

施術の流れ

脂肪冷却溶解の施術は、美容形成外科で受けることができます。まずは美容形成外科を受診し、カウンセリングを受けましょう。

  • 1. 診察・カウンセリング
  • 2. 同意書の提出
  • 3. アプリケーター装着個所の決定
  • 4. 施術(冷却アプリケーターの装着)
  • 5. マッサージ
  • 6. 帰宅

カウンセリングの結果、希望と施術の内容がマッチしており、体質的にも問題がないと医師が判断すれば施術を受けることができます。施術個所を詳しくチェックしてもらい、アプリケーターの種類や装着する部位を決定します。

アプリケーターを装着すると冷却開始です。最初は吸引される感覚がありますが、痛みはほとんどありません。冷えるにしたがって感覚がなくなっていくので、リラックスして過ごしましょう。ただし体をあまり動かしてアプリケーターが外れないよう注意が必要です。施術時間は約40分です。

施術後は周囲の血流が滞っているので、血流を促すためのマッサージをします。体に何も異常が見られなければすぐに帰宅でき、いつも通り入浴も可能です。

痛みもダウンタイムもほとんどなし!

脂肪冷却溶解の施術は、外科手術を伴う脂肪吸引と違って体に傷をつけません。鈍い痛みや軽い引きつり、体が冷えるような感覚を覚える人もいますが、ほとんど痛みのない施術だと考えて良いでしょう。治療後のマッサージで、少し痛みを感じる人もいるようです。

そのため、腫れや痛みが引くまでのダウンタイムもほぼありません。ただ、施術後数日間は内出血のリスクがあり、筋肉痛のような鈍い痛みを感じる人もいます。

運動制限や入浴制限はなく、治療直後から通常の生活に戻れます。2週間ほどたったころから徐々に効果が実感できるようになり、3カ月程度かけて脂肪が減っていきます。

手術は怖い!という人にも

脂肪吸引に興味があっても、「手術が怖い」「痛い施術はイヤ」という理由でためらっていた人にとって、脂肪冷却溶解は魅力的な施術かもしれません。「一気に部分痩せをしたい!」というニーズに、手術なしで応えることができます。

ただしまったくリスクがない施術というわけではないので、きちんと医師の説明を受け、カウンセリングで自分の希望を伝えることが大切です。

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