皮膚に触れずに痩身⁉️ 医療痩身マシン「ヴァンキッシュ ME」について詳しく解説

皮膚に触れずに痩身⁉️ 医療痩身マシン「ヴァンキッシュ ME」について詳しく解説

ダイエットをすると、バストなど落ちてほしくない部分ばかりが痩せてしまうと思ったことはありませんか? おなか周りや太ももなど、落ちてほしいと思う部分の脂肪はなかなか思うように落ちません。

「部分痩せしたい」という人のニーズに応えてくれる施術として脂肪吸引がありますが、外科手術を行うので怖くて踏み切れないという人も多くいます。そこで注目を浴びつつあるのが、医療痩身(そうしん)マシン「ヴァンキッシュME」による施術です。

この施術によって痩せるメカニズムや施術後のダウンタイム、注意すべきポイントなどについて詳しくご紹介していきます。

脂肪吸引などの外科手術は重大な医療事故のリスクも

痩せるために食事制限や運動をすると、エネルギー源として体に蓄えられた脂肪が燃焼されます。しかし全身の脂肪が使用されるため、特定の部分に負荷をかけても、その部分の脂肪だけを減らすことはできません。

皮下脂肪の土台となる筋肉を引き締めることはできますが、特定の部位の脂肪だけを運動や食事制限で減らすことはできないとされています。

そこで生まれた技術が「脂肪吸引」です。カニューレ(吸引管)を痩せたい部分の皮下脂肪層まで直接挿入し、脂肪細胞を吸い出して減らす外科手術で、1920年代にフランスの外科医によって初めて行われました。

太ももやおなか周り、二の腕といった特定の部位の脂肪をダイレクトに減らすことができるので、部分痩せしたいというニーズを満たすことができます。

当初は施術に使用するカニューレが太く、周囲の組織を傷つけるリスクが問題となりました。近年では超音波やジェット水流、レーザーの照射などで脂肪細胞を浮かせ、極細のカニューレで吸引する方法が一般的となっています。麻酔や止血の効果がある溶液を脂肪層に充填(じゅうてん)したうえで吸引する方法も開発され、施術中の事故は減少しました。

ただ、次のような事故の事例も報告されており、安全性が確保されているとはまだ言えません。

  • カニューレが脂肪以外の組織(皮膚や血管、神経、臓器など)を傷つける
  • 施術中に血管内に流れ出た脂肪細胞で血管が詰まる脂肪塞栓(しぼうそくせん)症を引き起こす
  • 感染症や出血多量
  • 麻酔の副作用   など

アメリカの食品医薬品局(FDA)は「脂肪吸引10万回に対して、20~100人に重篤な副作用が出る」というデータを発表しており、日本でも2009年に東京都豊島区で脂肪吸引の不適切なカニューレ操作による死亡事故が起こっています。このことからも分かるように、脂肪吸引をはじめとする外科処置を伴う施術は効果が高い分、リスクも伴うことになります。。

重大な医療事故とまではいかなくても、術者の技術不足から手術痕の凹凸が目立ってしまったり、引きつれを起こしたりしてかえって見た目が損なわれるという失敗例もみられるのが現状です。

寝てるだけで痩せる?ヴァンキッシュって?

「ヴァンキッシュME(VANQUISH ME)」は、ヨーロッパで開発された痩身(そうしん)を目的とした治療器です。針や麻酔は使用せず、非接触型の機器で体の表面から特殊な周波数のラジオ波を照射することで、照射部位の脂肪だけを減らす部分痩せを可能とした自由診療メニューです。

1回の施術にかかる時間は約30分。部分痩せしたい部分を露出した状態で機械のパネルをあて、寝転がって過ごすだけで終わります。

1回だけ受けることも可能ですが、1~2週間に1回のペースで4~6回を1クールとして設定しているクリニックが多いようです。1回あたりの費用は3~5万円、5回前後の1クールが15~20万円が一般的です。

照射の方法によって効果が変わるともいわれているので、できるだけ多くの症例を公開しているクリニックを選びましょう。

20cm×70cmと広範囲をカバーでき、多くの人が1カ月前後で効果を実感しています。施術が受けられる部分はおなか周りや腰周り、背中、お尻、太ももの外側などです。

アメリカの食品医薬品局(FDA)やヨーロッパのCEマークの認証を受けているほか、2018年には厚生労働省の認証も取得しました。安全性が高い痩身(そうしん)治療として、評価を受けています。

熱エネルギーを発生させ脂肪細胞だけを自然に分解

ヴァンキッシュMEで利用されているラジオ波とは、周波数30~300MHz、波長100km~1mの電磁波です。波長が長いためエネルギーがあまり集中せず、体の奥深くを加温できます。 ラジオ波の照射で皮膚や皮下脂肪、筋層の抵抗特性を利用し、熱エネルギーを発生させます。皮膚や筋層は42℃までしか温度が上がりませんが、皮下脂肪は45℃まで温度が上がるため、脂肪細胞が「アポトーシス」を起こします。

アポトーシスとは、細胞が代謝できず自然死する状態のことです。これに対し、外傷や血行不良といった外的要因で起こる細胞死は「ネクローシス」と呼ばれます。アポトーシスの過程は細胞の遺伝子によって制御されており、ネクローシスと違って原則的に炎症反応を引き起こしません。

アポトーシスを起こした細胞はマクロファージという白血球の仲間に処理され、リンパ管を通って老廃物として排出されます。そのため、ほかの組織を傷つけることなく比較的安全に脂肪細胞だけを減らすことができるのです。

脂肪細胞の数自体を減らす施術なので、リバウンドの心配もほぼありません。照射時に真皮層まで熱が伝導されることで皮膚のタイトニング(引き締め)効果が得られ、脂肪が減った時に起こりやすい皮膚のたるみを引き起こしにくいという特徴があります。

施術の流れ

ヴァンキッシュMEの施術を希望する人は、まず美容形成外科を受診してカウンセリングを受けましょう。体質的に問題がなく希望する効果が得られそうだと医師が判断すれば、施術が受けられます。脂肪への通電率を高めるため、治療前に1~2Lのお水を飲んでおくことが推奨されています。

  • 1. 診察・カウンセリング
  • 2. 同意書の提出
  • 3. 着替え
  • 4. 計測
  • 5. 施術(ラジオ波の照射)
  • 6. アフターケア
  • 7. 帰宅

施術の前にまず、照射部位を露出しやすい手術着などに着替えましょう。体重や施術箇所のサイズなどを計測し、術前の写真を撮影します。

施術中はコの字型に開いたパネルに挟まれるような位置で、寝転がってラジオ波の照射を受けます。1回の照射は30分程度で、二の腕と太ももなど、同じ日に複数の部位に照射できるクリニックもあるようです。施術中はアクセサリーなどの金属類を全て外さなければならず、携帯電話などの電子機器も利用できません。

汗をたくさんかく人もいるので、できれば替えの下着を持参しましょう。リンパ管の流れをよくして脂肪細胞の排出を促すため、普段より水分を多めに摂取することをおすすめします。施術後はその日のうちに帰宅でき、入浴やメイク、食事などの制限もありません。

痛みもダウンタイムもほとんどなし!

ヴァンキッシュMEはほんのりと温かさを感じるだけで、施術中の痛みがほとんどありません。治療開始後に皮膚の奥にしこりを生じることがありますが、それは施術に反応した脂肪細胞。自然に分解されていきます。

施術後に皮膚に赤みが出ることがありますが、2~3時間で消失します。まれにホットスポットという現象で部分的に「熱い」と感じることがありますが、適切な操作で解消するので、「おかしい」「熱い」と感じたら早めにオペレーターに伝えましょう。

妊娠中の人やその疑いのある人、授乳中の人、腹部に手術痕などの大きな傷のある人、熱過敏症の人は施術が受けられません。ペースメーカーや除細動器などの電子器具や金属を体内に埋め込んでいる人、インプラントを利用している人も施術の対象外です。

妊娠線がある人や帝王切開後の人に対し、出力の設定を抑えることで施術を可能としているクリニックもあります。自分が受けられるか心配な人は、カウンセリング時に相談してみましょう。

引き締めも狙うならおすすめの施術

「部分痩せをしたいけど外科手術はしたくない」という人には、脂肪冷却溶解や脂肪溶解注射などの施術も選ばれています。しかしそれらの施術では脂肪細胞にのみ働きかけるため、脂肪減少後のたるみは自分で引き締めていかなければなりません。

ヴァンキッシュMEは照射時に真皮層まで熱が伝導され、皮膚のタイトニング(引き締め)効果も狙える施術です。

部分痩せだけでなく、年齢が進むにつれて気になるたるみ対策も同時に狙いたい人は、一度ヴァンキッシュMEの施術を検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事