保湿では消えない⁉ 加齢による深いシワに効く有効成分と化粧品の選び方について

保湿では消えない⁉ 加齢による深いシワに効く有効成分と化粧品の選び方について

シワには種類があることをご存じでしょうか?シワは保湿ケアだけでは消えない場合もあるので、自分のシワのタイプに合わせたケアが必要です。今回はシワの種類、タイプ別に有効な成分やスキンケア、効果的な改善方法をご紹介します。

小ジワと深いシワができる原因と対策

シワには「小ジワ」と「深いシワ」の2種類あり、それぞれ原因と対処法が異なります。自分のシワはどちらに当てはまるか理解し、それに合わせたケアを行いましょう。

乾燥が原因の小ジワは早めの対策で改善可能

小じわは「ちりめんじわ」や「乾燥じわ」ともいわれる初期段階のしわ。肌の水分不足が主な原因です。皮膚の薄い目周りや口元などにできやすく、肌の乾燥状態が続けば若い人でも現れます。

肌の乾燥を引き起こす原因には、下記のようなものが考えられます。

  • 紫外線を浴び続けたことによる水分保持機能の低下
  • 加齢や不規則な生活によって肌が生まれ変わるサイクルが遅くなり、適切な新陳代謝が行われなくなった
  • 急激なダイエットや栄養失調、脱水症状といった体内の異常

乾燥が原因でできるしわなので、早めに十分な保湿ケアを行えば改善が見込めます。

保湿ケアでは改善が難しい真皮までダメージが及んだ深いシワ

肌の表面に一時的にできる小ジワに対して、溝が肌の奥底までしっかりと刻み込まれているのが深いシワです。表情の変化によってできる「表情ジワ」や、年齢とともに深く刻まれたほうれい線のような「真皮ジワ」などが深いシワに該当します。

深いシワの主な原因は、肌の奥の真皮層でハリを支えている「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」、「エラスチン」が、加齢や紫外線ダメージにより減少、劣化することです。

ハリや弾力が保たれている肌の場合、表情を変えてもきちんと元の状態に戻りますが、加齢によりコラーゲンやエラスチンが減少したり、紫外線によるダメージで真皮が変性してしまった場合、表情を作った時にできるシワが元に戻らなくなります。これを「表情ジワ」と言い、そのままにしておくと真皮層までダメージが及んで、くっきりした「真皮ジワ」になってしまいます。

このように深いシワは真皮層のダメージが関係しているため、スキンケアなどで顔表面(表皮)の保湿をしても改善するのは難しいとされています。

小ジワと深いシワの見分け方

指でシワを広げてみた時にシワが見えなくなったり、お風呂上がりや湿気の多い場所でシワが消えているのであれば小ジワと考えて良いでしょう。これに対して、深いシワの場合は指で広げてもお風呂に入っても消えません。深いシワは保湿だけでは消せないので、深いシワの症状にあったケアをしてあげる必要があります。

それぞれのシワに有効な成分

小ジワには保湿系成分を

ちりめんジワなどの小ジワは乾燥が原因なので、保湿を重視したスキンケアを行うと良いでしょう。化粧水や美容液、乳液は下記のような成分が含まれているものがおすすめです。

  • セラミド
  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸
  • アミノ酸
  • PCA-Na
  • スクワラン 等

乾燥がひどい場合は皮膚科の診療を受けてみましょう。肌の状態に合わせて、保湿効果の高い尿素配合のものや、血行を促進するヘパリン類似物質を使った保湿剤などを処方してもらえます。

深いシワにはコラーゲンを増やす成分を

深いシワは真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの減少や劣化が原因です。しかし単純にそれらを補う成分が入った化粧品を使用しても、成分の分子が大きすぎるため真皮層までは浸透しません。 そこで有効なのが、「コラーゲンを増やす成分」が配合された化粧品です。真皮層の細胞を活性化したり再生を促したりする、下記のような成分が配合されたものを選ぶと良いでしょう。

  • 「リン酸アスコルビル」や「APPS」などの「ビタミンC誘導体」
  • 皮膚の再生医療にも使われる「成長因子(グロースファクター)
  • 傷んだ細胞を治癒するビタミンAの一種「レチノール」

ただし、レチノールは敏感肌の人には合わない場合もあるので注意が必要です。

サプリメントの活用でシワ予防を

即効性はありませんが、必要な栄養をしっかり摂ることはシワの予防につながります。もちろんバランスの取れた食事が基本ですが、食事で補いきれない分はサプリメントに頼ってみてはいかがでしょうか。

シワを予防できるとされる成分は以下です。

  • 1.コラーゲンやヒアルロン酸:体内から真皮層にコラーゲンやヒアルロン酸を届けることで、肌に弾力を与えたり、小ジワを目立たなくしたりする効果が期待できます。
  • 2.抗酸化作用のある酵母エキス(グルタチオン)等:老化の原因となる活性酸素を除去し、シワを防ぐ働きがあるとされています。
  • 3.ビタミンB群(ビタミンB2、B6等):皮脂腺の働きをコントロールし、乾燥による小ジワを予防する効果が期待できます。

シワを改善するための効果的なホームケア

洗顔は擦りすぎや洗いすぎに注意

肌の潤いは表皮に存在する細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)、皮脂膜といった保湿機能によって保たれています。 しかし、洗顔やメイク落としをする際に洗浄力の強すぎるものを使用したり、肌をゴシゴシ擦ったりすると、せっかくの保湿成分や皮脂膜までも落としてしまい乾燥につながります。水分が逃げやすくなるとハリが失われるスピードが上がり、シワができやすくなってしまうのです。 ですので、洗顔の際はゴシゴシこすらずに、たっぷりの泡でやさしく洗って不要な汚れだけを落とし、洗顔後はタオルを押し当てるようにして水分を吸い取り、すぐに保湿しましょう。

血行を促すマッサージも有効

ちりめんジワのような小ジワが気になる時は、皮膚の新陳代謝が悪くなっていたり、皮脂分泌量が低下していたりする可能性があるので、湯船に浸かる、マッサージを行うなど、血行や新陳代謝を促す対策もに有効です。

マッサージをする際は、じかに擦ると肌を傷付ける恐れがあるので、滑りの良いクリームを塗ってからやさしく行いましょう。特に皮膚の薄い目の周りに強い刺激を与えると、くすみやたるみの原因にもつながるので気をつけましょう。

マッサージの方法としては、指先全体でクリームを伸ばすように下から上へ、そして内側から外側に向かって円を描きます。1日1回、焦らずに2、3ヵ月は続けましょう。

日焼け止めをこまめに塗って紫外線予防

毎日浴びる紫外線の蓄積もシワの原因の一つです。UV対策は雨の日や冬の間はついつい怠りがちですが、一年中気をつけるようにしましょう。日焼け止めの強さの目安は、日常生活で「SPF20、PA+」程度、レジャー時は「SPF50、PA+++」程度の強さにするなど、状況に応じて使い分けると良いでしょう。また、日焼け止めは汗や水で落ちてしまうので、2〜3時間おきにこまめに塗り直しましょう。日焼け止め以外に日傘やUVカットの帽子なども紫外線対策として有効です。

頑固なシワには美容皮膚科がおすすめ

深いシワをホームケアで完全に無くすのは難しいですが、美容皮膚科ならホームケアより高いシワ改善効果が得られます。メスを使わない手軽な治療法もあるので、シワに悩む人は美容皮膚科でのケアも検討してみてはいかがでしょうか。

ここではシワの治療法として代表的な「ボトックス注射」と「ヒアルロン酸注射」について紹介します。

表情筋の動きを抑えるボトックス注射

ボトックス注射は目尻の笑いジワや眉間の縦ジワ、額の横ジワなど、表情の動きに伴ってできるシワに効果的な治療法です。施術によって表情筋の過剰な動きが抑えられるため、既にあるシワを目立たなくするだけでなく、シワが増えるのを予防することも可能です。

施術にかかる時間は約5分、効果が現れるのは注射後1~2週間程で、その手軽さから美容医療が初めてという人にも人気のある治療の一つです。

カウンセリング あり
施術時間 約5~10分
料金 部位によって差があるが、顔のシワ治療の場合、10,000〜20,000円
入院 なし
麻酔 注射部位を麻酔
痛み 注射の痛みはそれほどなし
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ダウンタイム ほとんどなし。照射直後からメイク、入浴、洗顔が可能。
施術頻度 3ヶ月〜半年程度で効果が切れるため、それに合わせて継続
注意事項・アフターケア ・注射部分は、2~3日間強くこすらない ・個人差はあるが、注射部分に腫れや赤みが出る場合があるが1〜2日で落ち着く ・治療当日のアルコール摂取や激しい運動は控える ・治療後に発赤、頭痛、腫れ感、皮下出血、目の周辺の腫れ等一時的な表情の変化が起こる場合がある

シワの溝を埋めるヒアルロン酸注射

ちりめんジワのような小ジワから、口元や眉間の深いシワまであらゆるシワの改善に効果があるのがヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸をシワの溝に沿って注射することで、溝をふっくらと盛り上げて修復します。「メイク変えた?」と聞かれるような自然な仕上がりも魅力です。

施術にかかる時間は10分程度で、効果が持続するのは約1年間です。ヒアルロン酸は元々体内に存在する成分なのでアレルギーが起こりにくく、注射されたヒアルロン酸は約2~3年かけて徐々に体内に吸収されていくので、安全性も高い治療です。

カウンセリング あり
施術時間 約5~10分
料金 部位によって差があるが、顔のシワ治療の場合、10,000〜20,000円
入院 なし
麻酔 基本的に不要だが、希望すれば麻酔もできる。
痛み ほとんどなし
ダウンタイム ほとんどなし。照射直後からメイク、入浴、洗顔が可能。
施術頻度 6ヶ月〜1年程度で効果が切れるため、それに合わせて継続
注意事項・アフターケア ・個人差はあるが、注射部分に腫れや赤みが出る場合があるが1〜2週間で落ち着く ・治療当日のアルコール摂取や激しい運動は控える ・治療後に発赤、頭痛、腫れ感、皮下出血、目の周辺の腫れ等一時的な表情の変化が起こる場合がある ・妊娠中、授乳中の方や、その他疾患がある方は治療を受けることができない

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