ほくろ除去ができる「炭酸ガスレーザー」の肌ダメージは?治療後のケアや経過についても解説

ほくろ除去ができる「炭酸ガスレーザー」の肌ダメージは?治療後のケアや経過についても解説

気になるイボやほくろを除去する時にメスを使わないため、出血が少ないと人気の炭酸ガスレーザー。痛みやアフターケアなど気になる疑問を解消していきます。

炭酸ガスレーザーの基本知識

熱の力でほくろを蒸発させるレーザー治療

炭酸ガス(CO2)レーザーとは、ほくろやシミ等の除去に用いられる医療レーザーの一種です。赤外線を発し、水に反応して熱エネルギーを発生させるという特徴を持っています。炭酸ガスレーザーを皮膚に照射すると、皮膚中の水分に反応して熱が生じます。その熱で水分が一瞬にして蒸発することで皮膚が削られ、ほくろやシミごと蒸発させて除去することができるのです。

少し前までのほくろ治療では、液体窒素という約-200℃の液体でほくろを凍結させて剥がすという方法がよく用いられていました。しかし医療技術が進歩した現在では、レーザーによる治療が主流になり、ほくろの除去に液体窒素を用いるクリニックは少なくなりました。

液体窒素に比べ、炭酸ガスレーザーはより短時間で除去したい部分をピンポイントに治療できるだけでなく、照射した部位周辺の血管は熱によって一瞬で固まるため、ほとんど出血させずにほくろやシミ等を除去することができます。また、皮膚の表面組織だけを削るので治療の傷跡が残りにくく、治癒も比較的早いといわれています。

炭酸ガスレーザーは保険適用外メニュー

第一の原因が、皮脂の過剰分泌による毛穴の開きです。

炭酸ガスレーザーによるほくろやシミ等の除去は、基本的に保険適用外の自由診療メニューです。そのため全額自己負担となります。値段はクリニックやほくろの大きさによってによって異なりますが、平均的には直径1mmにつき3,000〜10,000円のことが多いようです。

直径1mmごとの料金しか設定していないクリニックや、直径2mmや5mmなどの範囲で料金を細かく設定しているクリニックもあります。気になるクリニックがあれば、治療の値段を事前に確認しておくと良いでしょう。

盛り上がりのある皮膚症状に効果的

様々なタイプのほくろやシミ、イボに効果あり

炭酸ガスレーザーはほくろだけでなく、シミやイボにも効果があります。約1㎜~7㎜くらいまでのサイズなら除去することが可能です。また、他のレーザーでは治療が困難な「盛り上がっているほくろ、シミ」「色が薄いほくろ」等、幅広く治療することができます。

ただし、医師の診察により悪性腫瘍の可能性が疑われる場合等は、炭酸ガスレーザー治療ができないこともあります。

赤ニキビにも効果的

炭酸ガスレーザーは化膿して大きくなった赤ニキビにも効果があります。ニキビ治療の場合は、炭酸ガスレーザーを照射して小さな穴を開け、毛穴に詰まった膿や皮脂を溶かして排出することでニキビの治りを早めます。また殺菌効果があるため、細菌にも作用し、数秒の照射でニキビの再発を抑える効果もあります。レーザーで開けた穴は1~2日程度で塞がり、クレーターのような凹みのあるニキビ跡になりにくいのも特長です。

痛みを感じにくく傷跡も残りにくい

治療は局所麻酔をしてから行われます。麻酔を注射する際の痛みは若干ありますが、炭酸ガスレーザー自体による痛みは感じないことがほとんどです。治療の直後は少しジンジンしたり、赤みを帯びることがありますが、次第に治まっていきます。 また施術後すぐは、治療した部位が少し凹むことがあります。時間の経過と共に皮膚が盛り上がっていくので、その穴は目立たなくなっていきます。しかし、患部が大きかったり根が深かったりする場合は凹みが残る可能性もあるので、医師と相談しながら治療を行いましょう。

炭酸ガスレーザー治療の流れ

1.診察・カウンセリング

医師にお肌の状態をチェックしてもらい、期待できる効果やリスクの有無、注意事項などについて説明を受けます。

2.洗顔・クレンジング

施術前にメイクや汚れ、皮脂を落とします。

3.局部麻酔

痛みを抑えるため、局部麻酔を注射します。クリニックによっては注射でなく、麻酔クリームによる表面麻酔の場合もあります。

4.炭酸ガスレーザーを照射

除去したいほくろやシミ等に炭酸ガスレーザーを照射していきます。治療時間は個人によって差がありますが、5~10分程度です。

5.軟膏の塗布

専用の軟膏を塗布して施術終了です。アフターケアについて医師から説明があり、軟膏が処方されます。治療後も医師の指示に従って適切なケアを行うことが重要です。症状によっては一度で治療が完了しない場合があるので、医師と相談しましょう。

治療後の経過と過ごし方

1.炭酸ガスレーザー照射当日

施術箇所が赤くなる場合もありますが、数日で引いていきます。処方された軟膏を塗り、患部をテープで保護します。10日間はなるべくテープを剥がさないようにしましょう。もし剥がれてしまった場合は、患部に軟膏を塗って新しいテープを貼り直します。血がにじんだ時はガーゼで軽く押さえてください。

2.翌日~10日目

ほくろやシミ等が取り除かれて凹んでいた部分が、次第に盛り上がってきます。かさぶたができても無理に剥がしてはいけません。

3.11日目以降

個人差はありますが、この時期からは保護テープを貼らなくても大丈夫です。かさぶたが剥がれた患部は紫外線の影響を受けやすい状態になっているので、以降3ヵ月程度は日焼け止めを塗りましょう。ケアしていても一時的に色素沈着を起こしてしまうことはありますが、3~6ヵ月程度で改善するとされています。

きれいな肌を手に入れるにはアフターケアが重要

治療後は患部を刺激から守る

患部にテープを貼っていれば、治療当日から入浴や洗顔をしても問題ありません。また、化粧をすることも可能です。しかし治療後は皮膚が弱くなっているため、摩擦や紫外線等の刺激が加わると色素沈着を起こす場合もあります。そのため、治療後の約2週間は患部を刺激から守ることが大切です。具体的な対策は以下の通りです。

処方された軟膏を塗る

洗顔や入浴をする際、患部をゴシゴシと擦るのは避けましょう。入浴後はクリニックで処方された軟膏を穴が塞がるくらい塗り、その上からテープや絆創膏を貼って保護します。

紫外線対策をしっかり行う

治療後の患部はメラニン色素が沈着しやすくなっている状態です。メラニン色素は色素沈着を起こす原因にもなるので、外出時は露出を避ける、日傘を差す等の紫外線対策をしっかり行いましょう。

施術を行えない人もいる

以下に当てはまる人は施術を受けられないこともあるので注意が必要です。

  • 日焼けをされている方
  • 妊娠中、授乳中
  • 皮膚炎
  • ケロイド体質
  • 糖尿病
  • 光線過敏症
  • 心臓疾患、脳疾患
  • 脳疾患
  • 悪性腫瘍

その他、疾患がある方も施術が受けられないことがあるので、事前にしっかり医師と相談することが大切です。

手軽な施術ですが、施術前のカウンセリングや施術後のアフターケアをしっかり行うことが大切です。医師からの指示を守り、きれいな肌を手に入れましょう。